地盤調査・改良

「性能」の意味が問われるこの時代の要請に応えて、住宅性能表示整備と瑕疵担保責任の強化を二本化にした「住宅品質確保促進法」が、平成12年4月に施工されました。これは、新築住宅の「構造耐力上主要な部分」と「雨水の侵入を防止する部分」の瑕疵について最低10年間の品質確保を義務づけたものです。
安心して末永く、その土地に生活空間を求めるためには、その土地を知り、地盤の良くない土地であれば、何らかの対策を考える必要があります。耐久性のない軟弱地盤への住宅建築は地盤沈下・住宅破壊・ひびわれ・雨漏りなど、様々な問題を生じさせ、ユーザーの信頼をなくしていまいます。当社では、最新の機械を導入し、自走式ボーリングマシン機からコンピュータに自動的に入力され、迅速・確実な地盤データの提供を行い、皆さまが安心できる住まいづくりをサポートいたします。

※パーツ産業では、スウェーデン式サウンディング試験と表面波探査の2種類の試験を採用しております。

調査の流れ
1. 地盤調査

基礎を支えるのが地盤の強さです。住宅地の地盤調査で最も信頼できるスウェーデン式サウンディング試験法、または最新技術の表面波探査法を採用し、地耐力を測定、地盤改良が必要か、どのような形状の基礎が最適かを判断します。

2. 検討書作成

地盤調査の結果は、試験機から、コンピュータに自動入力され、短時間で設計から施行までの重要な検討資料が出来上がります。

3. 見積書作成
4. 施工

鋼管回転圧入工法
鋼管杭(JIS規格 肉厚6mm)を回転圧入し、支持層の設計耐力深度まで到達させ、安定した地盤を造成します。
平成12年建設省告示第1347号
”建築物の基礎の構造方法および構造計算の基準を定める件”より抜粋
「鋼管杭とする場合にあっては、杭の肉厚は6mm以上とし、かつ、杭の直径1/100以上とすること。

5. 報告書作成

 

鋼管回転圧入法

鋼管回転圧入法図解

 

スウェーデン式サウンディング試験とは?

スウェーデン式サウンディング試験、あまり聞き慣れない言葉かもしれません。スウェーデン式サウンディング試験とは、SS試験とも言い、スウェーデン国有鉄道が不良路盤の実態調査として採用し、その後スカンジナビア諸国で広く普及した調査を、建設省が堤防の地盤調査として導入したのが始まりです。1976年にはJIS規格に制定され、現在では戸建住宅向けの地盤調査のほとんどがスウェーデン式サウンディング試験によって実施されるに至っています。

ロッドの先端にスクリューポイントと呼ばれる円錐形のきりを取り付け、地面に突き立て、おもりを乗せて沈み具合を測定する。沈みが見られない場合は、上部に取り付けてあるハンドルを回転させ、25cmごとに何回転したかを計測する。回転数が多いと地盤が弱いと見る。
以前はスウェーデン式サウンディング試験は機材が大きいため、狭い土地の地盤調査は困難でしたが、現在は機材も小さいので狭い土地の地盤調査も可能になりました。

スウェーデン式サウンディング試験手順

  1.  ロッドの先端にスクリューポイントを取り付け、それを地面に垂直に突き立て、さらにクランプ、ハンドルなどを取り付けます。
  2.  クランプに段階的におもりを載せていき、1枚載せるたびに、ロッドが下方に沈むかどうかを測定します。
  3.  全てのおもりを載せるとクランプの重さと合計して100kgになります。
    その際、ロッドの沈みが確認できない場合には、ハンドルを回転させ、ロッドを強制的に沈み込ませます。そこで25cm沈み込ませるのにハンドルを何回転させたかを測定します。
  4.  上記の測定を10mに至るまで繰り返し、ロッドを引き抜きます。
  5.  ロッドを引抜いた後の穴を利用し地下水位を計測します。

測定基準

■測定箇所数
  1.  宅地面積にもよりますが、原則として3箇所以上の測定を行います。
  2.  各箇所の試験結果に著しい差があった場合、また地中に異物が混入しているなどの理由で規定深度に達しない場合などは地層構成を推定するのに十分なだけの追加測定を行います
■測定深度
  1.  原則として深度10mまで測定します。
  2.  硬い地層が続く場合などは途中で測定を終了する場合があります。

 

 


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